単セルに1台のECDを接続すれば直列接続された各セルの電圧・電流・温度の測定が可能
ECDシリーズは、手狭な実験机にも難なく置ける超小型設計の充放電電源です。横幅が84mmというコンパクトサイズで最大108Wの充放電に対応することができます。また、横幅がわずか35mmというスリムサイズのモデルもラインナップしています(最大入出力電力:36W)。専用ソフトで多チャンネルの充放電試験を簡単に行うことができます。吸い込み防止機能により、充電休止中の自然放電を最小限に抑えることができます。
最大出力電圧[V] | 入力電圧範囲[V] | 入出力 | モデル名 | |
---|---|---|---|---|
電流[A] | 電力[W] | |||
5 |
1.5~5 |
0~5 |
25 |
ECD5-5-LUs1 |
0~10 |
50 |
ECD5-10-LUs1 |
||
8 |
0~8 |
0~0.5 |
4 |
ECD8-0.5-LLzUs1 |
0~1 |
8 |
ECD8-1-LLzUs1 |
||
1.5~8 |
0~0.5 |
4 |
ECD8-0.5-LUs1 |
|
0~1 |
8 |
ECD8-1-LUs1 |
||
0~2 |
16 |
ECD8-2-LUs1 |
||
0~3 |
24 |
ECD8-3-LUs1 |
||
18 |
1.5~18 |
0~0.5 |
9 |
ECD18-0.5-LUs1 |
0~1 |
18 |
ECD18-1-LUs1 |
||
0~2 |
36 |
ECD18-2-LUs1 |
||
0~4 |
72 |
ECD18-4-LUs1 |
||
0~6 |
108 |
ECD18-6-LUs1 ※ |
||
35 |
1.5~35 |
0~3 |
105 |
ECD35-3-LUs1 |
※84mm幅のモデルは、リアパネルにグラウンド端子があるため添付されません。
定電流・定電圧(CC・CV)充電
電流値・電圧値をともに設定することにより、設定した値以上に出力されないように設定できます。
定電流(CC)充電
設定した電流値で充電します。充電中における端子電圧が変化しても、一定の電流を流すことができます。
定電圧(CV)充電
設定した電圧値で充電します。充電電流が変化しても、一定の電圧を印加することができます。
充電終了条件設定
定電流(CC)放電
設定した電流値で放電します。放電中に端子電圧が変化しても、一定の電流を流すことができます。
定電力(CP)放電
設定した電力値で放電します。放電中に端子電圧が変化した場合、変化に応じて一定の電力を消費させることができます。
定抵抗(CR)放電
設定した抵抗値で放電します。端子電圧の電圧値を測定し、設定値に応じて、放電の電流値を決定します。
放電終了条件設定
ランニング ON / OFF
※+Sがコモンになっていますので、外部コントロール電圧は+Sを基準として入力してください。故障の原因になる場合があります。
リモートセンシング
出力線の抵抗分(R)による電圧降下(Vo-VL)や接触抵抗による安定性の悪化を防止します。(最大0.5Vまで)
16台まで接続でき、マスタ機の設定に15台までのスレーブ機が連動して動作します。
(大容量化するための並列接続機能ではありません)
温度センサーで電池の温度を測定し、予め任意に設定していただいた異常温度になると充放電を緊急停止して電池を保護します。異常温度値の設定は本体フロントパネルの操作またはPCによるリモート操作にて行えます。
※ K熱電対対応ルックアップテーブルを標準で備えています。(K熱電対は添付されません)なお、-LThオプション選択時は、ルックアップテーブルが サーミスタ対応のものに変更となり、サーミスタが添付されます。
充放電試験において、お客様の接続デバイスや本機を保護するために、各種保護機能をご用意しました。
-LGmb : デジタルインターフェース + 通信ケーブル2m長
-LGmb(Mc0.15) : デジタルインターフェース + 通信ケーブル15cm長
-LGmb(Mc0.5) : デジタルインターフェース + 通信ケーブル50cm長
LAN(イーサネット)/USB/RS-232C/RS-485/GPIBでのデジタル制御に加えてマスタースレーブ動作でのワンコントロールを可能にします。(イーサネットは富士ゼロックス株式会社の登録商標です)
本体に内蔵されるルックアップテーブルがK熱電対対応のものからサーミスタ対応のものに変更となり、サーミスタ(SEMITEC社製 103AT-2)が1本添付されます。K熱電対をお持ちでなくても温度検出が可能になります。
持ち運ぶためのハンドルが天面に装着されます。
入力電流についてはラインナップをご参照ください。
※1 本オプション選択時は、標準のUSBインターフェースは装備されません。
※2 デジタルインターフェースでの機能等、詳細はGPシリーズカタログをご覧下さい。
※3 -LThオプション選択時にはルックアップテーブルが変更されるため、K熱電対は使用できません。
ご発注方法型名については必ず営業担当までご確 認ください。
(注)アクセサリーに電源は含まれておりません。
ECDシリーズをより便利にお使いいただけるツールもご用意しています。
1台ずつでのご使用に便利です。
10台(※)/1ホルダーでキャビネットに収納、1台ずつの取り外しも容易です。 (※36W以下モデル使用時)
国外でご使用になる場合は営業担当までご相談下さい。
ECDシリーズと恒温槽を組み合わせた充放電試験システムは、低温から高温まで幅広い温度条 件下での各種電池の充電・放電試験を可能にします。専用コントロールソフトによりPCからチャンネル毎に多彩な設 定を行うことができるため、様々な試験に対応できます。チャンネル数などの仕様については個別のご相談も承って おりますので、どうぞお気軽に弊社営業担当までお問合せください。
ECD-BCは、リチウムイオン電池などの各種二次電池の充放電試験を行う際に理想的な電 源制御を実現します。試験条件の設定や試験の実行、試験状態の確認および試験結果の表示・保存が可能です。
※:1チャンネル限定の評価版であるECD-BC-1chを標準添付しています。多チャンネルコントロールを行うECD-BC-512chは別途ご購入いただく必要があります。
特長
・充放電試験の一連の流れ(条件作成→実行→データ確認)を1つのソフトで実現
・最大512台の弊社製充放電試験電源を使用した充放電テストの実行が可能
・テスト実行中もデータログの確認が可能
・エスペック製恒温槽と連動させた充放電試験の実行が可能
・代表的な二次電池のサンプルコンディションをプリインストー
ル
充放電のテストコンディションを作成します。シーケンスパターンは16個まで設定可能で、充放電モードの選択や各保護機能の設定など、目的に合わせた様々なテストコンディションを設定することができます。また、代表的な二次電池(リチウムイオン電池・ニッケル水素電池・鉛蓄電池)を使用した充放電試験用のテストコンディションが予めインストールされているので、使用する電池に応じたテストコンディションを作成する時に参考にしていただけます。
設定したグループ毎にテストを実行します。実行画面ではシーケンス、恒温槽と電源のステータス、テスト時の電圧値・電流値といった、必要な情報を1つの画面でモニタリングすることができます。また 、複数のグループを平行してテストしている場合、これらのステータスを一括してモニタすることも可能です。
データ確認画面で各種測定データを確認します。シーケンスのサイクル毎に確認が可能で、単位時間毎のステータスや各サイクルの終了条件を確認できます。シーケンスごとに数値または個別のグラフ、一括でのグラフ確認が可能です。また、測定データはCSV形式で出力することができ、表計算ソフトウェアなどで集計や解析を行うことができます。
ご質問やご不明点等につきましては、担当よりご対応させていただきます。
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