入出力比例型高圧電源モジュール
入出力比例型モジュールは、機器搭載用として小型化を主眼に開発された組込型高圧電源です。光電子増倍管(PMT)やMCP、放射線検出器など負荷変動が比較的小さな用途に最適です。また6kV以下のモデルは一/二次間を絶縁しており、出力をフローティングさせる用途にも使用できます。出力は25kVまで揃えておりますので豊富なラインナップから最適なモデルをご選定いただけます。
概要
- 超小型・軽量・入出力比例型
- 低リップルと高い信頼性を両立
- 入出力絶縁型(6kV以下のモデル)
- コネクタ化により脱着可能(入力側)※1
- アルミケースタイプ※1
※1 : 2kV以上のモデルのみ
用途
- 静電チャック
- PMT、MCP、放射線計測
- 電子ビーム・イオンビーム
- 質量分析
- 電子顕微鏡
ラインナップ
モデル | 最大出力 | お問い合わせ | ||
---|---|---|---|---|
電圧 [kV] | 電流 [mA] | リップル [%p-p] | ||
HV-0.3PN | 0.015~0.3 | 10 | 0.12 | 購入前 購入後 |
HV-0.6PN | 0.03~0.6 | 5 | 0.08 | 購入前 購入後 |
HV-1.1PN | 0.06~1.1 | 2.75 | 0.08 | 購入前 購入後 |
HV-1.5PN | 0.08~1.5 | 2 | 0.1 | 購入前 購入後 |
HV-2PN(A) | 0.1~2 | 1.5 | 0.08 | 購入前 購入後 |
HV-3PN(A) | 0.14~3 | 1 | 0.12 | 購入前 購入後 |
HV-5PN(A) | 0.2~5 | 0.6 | 0.15 | 購入前 購入後 |
HV-6PN(A) | 0.29~6 | 0.5 | 0.15 | 購入前 購入後 |
モデル | 最大出力 | お問い合わせ | ||
---|---|---|---|---|
電圧 [kV] | 電流 [mA] | リップル [%p-p] | ||
HV-10P(A) | 0.8~10 | 0.25 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-12P(A) | 1~12 | 0.24 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-15P(A) | 1.2~15 | 0.2 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-18P(A) | 1.5~18 | 0.15 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-25P(A) | 2~25 | 0.1 | 0.05 | 購入前 購入後 |
モデル | 最大出力 | お問い合わせ | ||
---|---|---|---|---|
電圧 [kV] | 電流 [mA] | リップル [%p-p] | ||
HV-10N(A) | 0.8~10 | 0.25 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-12N(A) | 1~12 | 0.24 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-15N(A) | 1.2~15 | 0.2 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-18N(A) | 1.5~18 | 0.15 | 0.05 | 購入前 購入後 |
HV-25N(A) | 2~25 | 0.1 | 0.05 | 購入前 購入後 |
その他
使用方法
一般的な使用方法
- 6kV以下のモデルは、ケース(青色リード線)、入力(黒色リード線)、及び出力は内部で接続されておりません。ケース、入力、及び出力は安全のため必ずアースに接続してご使用して下さい。
- 10kV以上のモデルは、ケース(リード線なし)、入力(黒色リード線)は内部で接続されています。入力は安全のため必ずアースに接続してご使用して下さい。下図の※は10kV以上のモデルにはありません。
- 出力をフローティングしてご使用される場合は、下記【高電圧フローティング使用方法】をご参照下さい。


- 高圧電源に対して上図のような規定の接続がされていることを確認の上、操作してください。
- 所定の入力電圧を印加して、電圧を設定して下さい。
- 6kV以下のHV,HQ,HCは出力放電抵抗を内蔵しておりません。容量性負荷などにご使用の際は、放電用の抵抗を追加して下さい。
- 電源の操作を終る場合は、入力電圧をOFFして下さい。
出力電圧、出力電流をモニタしたい場合

- C=0.1~1μFパスコン
- 電圧計、電流計の代りに抵抗を入れ、その両端の電圧をDVMにて測定することもできます。
並列動作の場合(出力電流を増加したい場合)

- 同一の型名にのみ有効です。型名の異なるものの並列動作は避けて下さい。
出力のより低リップル化を望む場合

- L=1m~5mH(抵抗でも良い)
- C=0.01~0.1μF(耐圧に注意)
入力リップルを抑え電源系統への影響を低減する場合

- アースはなるべく一点アースでご使用下さい
- L=100μH以上
- C=100μF/35V以上
必要な出力電圧に対し適当な入力電圧がない場合
負荷変動が大きな場合

この方法では電源側に発生するノイズも小さく出来ます。
負荷変動が小きな場合

出力のリップル電圧を低減する場合は出力側に約0.01~0.1μF程度のコンデンサを付けて下さい。(耐圧にご注意下さい)
高電圧フローティング使用方法
- 6kV以下のモデルは、入出力絶縁型となっておりますので出力をフローティングしてご使用できます。
- 6kV以下のモデルは、ケース(青色リード線)、入力(黒色リード線)、及び出力は内部で接続されておりません。ケース、入力は安全のため必ずアースに接続してご使用下さい。
- 出力をフローティングしてご使用される場合は、下記【高電圧フローティング使用方法】をご参照下さい。


Ef+Eoutは、23ページ記載の「絶縁耐圧」の値以下
- 高圧電源に対して上図のような規定の接続がされていることを確認の上、操作して下さい。
- 所定の入力電圧を印加して、電圧を設定して下さい。
- フローティングの場合、コモンモードノイズが発生することがありますので、Efのインピーダンスを低くして下さい。
- 電源の操作を終る場合は、入力電圧をOFFして下さい。
ご使用上の注意
- この電源は組込み型電源として、高電圧の安全性については充分考慮し製作しておりますが、さらに安全のため【一般的な使用方法】【高圧電源フロー ティング使用方法】にしたがった接地を行ってください。
- 長時間の負荷短絡は避けて下さい。
- 電源OFFした直後は、出力線に高電圧が残っている場合がありますので触れないで下さい。触れる場合は、出力電圧が十分低下したのを確認するか又20分以上経ってからにして下さい。負荷オープン時や容量性負荷の場合は、出力電圧が長時間低下しないことがありますので、触れる場合は必ず出力を放電させて下さい。
ダウンロード
-
HV/HQ/HC/HPシリーズカタログ
更新日:2020/1/20 rev3
PDF(2,982KB)
-
高圧電源の正しい使い方
更新日:2020/10/28 rev04
PDF(1,131KB)
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