ハイパワーの直流電源や回生電源を使用する際は、ブレーカー電流容量を最大入力電流+10%以上にする必要があります。
たとえば、ハイパワー直流電源PRシリーズ のPR60-250(15kW、3相200V入力)であれば、入力電流は最大75A(定格出力時)、突入電流は、最大150A peakになります。この場合、ブレーカー電流容量を150A以上にする必要はありません。 突入電流は、機種にもよりますが、電源ON時もしくはOUTPUT ON時に数ms間だけしか流れないので、最大入力電流からブレーカーの容量を選択すれば問題ありません。
PR60-250(15kW、3相200V入力)の場合、入力電流75A+10%以上の余裕のあるブレーカーを用意していただければ結構です。つまり、75A+10%=82.5A以上(この場合、100Aのブレーカーをお勧めします。)
また、取扱説明書に製品に内臓しているヒューズやブレーカーの容量が記載されているものがあります。それらは、取扱説明書に記載の容量と同じものをご検討ください。
なお、注意すべき点として、ブレーカーの動作特性として高速/低速タイプがある場合、低速タイプをご選択ください。高速タイプですと、突入電流で反応(トリップ)してしまう場合があります。
備考:漏電ブレーカーを経由して当社製品をお使い頂く場合、入力のフィルタ回路による漏洩電流により漏電ブレーカーが動作してしまう場合があります。(関連項目:高調波流出電流計算書)
ブレーカー選定での注意点
- ブレーカーの物理的なサイズと最大定格電流は、アンペアフレーム(AF:Ampere Frame)で表されます。ブレーカーのアンペアフレームや定格電流には、次のような種類があります。
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- サーキットブレーカー(配線用遮断器)
- モーターブレーカー
- 漏電ブレーカー(漏電遮断器)
電源に接続するブレーカーは、サーキットブレーカーをご使用下さい。
- ブレーカーには、特性があります。
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- 高速タイプ(即断タイプ)
- 低速タイプ
電源に接続するブレーカーは、低速タイプをご使用下さい。また、動作特性図などから動作範囲を把握しておくことをお勧めします。
- ブレーカーの最大定格電流(AF:アンペアフレーム)には次のような種類があります。
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- 30A
- 50A
- 60A
- 100A
- 125A
- 150A
- 250A
- 400A
- 600A
- 800A
※アンペアフレームや定格電流の種類は、メーカーにより異なります。
- ブレーカーを製造しているメーカーを紹介します。
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富士電機
https://www.fujielectric.co.jp/products/low_voltage_circuit_breaker/standard_line_protection/ -
Panasonic
https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/denro/breaker/ -
三菱電機
https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/products/lvd/lvcb/index.html -
日東工業
https://ntec.nito.co.jp/content/pcategory.html?code=C872 -
テンパール工業
https://www.tempearl.co.jp/products/cate/?no=1
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富士電機