サポート

X線管
X線管とは、X線を発生させる真空管のことです。詳しくは、技術コラム「X線管の種類と電源」をご覧ください。
管電圧
管電圧とは、X線管に印加されている電圧のことです。X線管では、陰極と陽極の間に高圧電源を接続し、陰極から発生する電子を高電圧で加速し陽極に衝突させX線を発生させます。管電圧を高くするとより波長の短いX線が発生し、物質を透過しやすくなります。例えば、100kVの管電圧から発生する最短波長のX線は、
100kVの加速から発生する最大エネルギーのX線は、100keVなので、
プランク定数を用いた式 E = hν = hc/λ [ J ]から、1.24/100keV=0.0124nm(0.124Å)となります。
また、発生するX線の全強度は、管電圧の2乗に比例して増倍します。
管電圧と透過力については、Q&Aの「X線装置の管電圧(加速電圧)ってどのくらい必要ですか?」をご覧ください。
管電流
管電流とは、X線管に流れる電流のことです。X線管のフィラメントで発生した熱電子が陽極に衝突し電流となります。X線の全強度は管電流に比例します。管電流を増やすとX線の量は増えますが、最短波長(最大エネルギー)は変わりません。管電流の制御は、フィラメントの温度(フィラメントの電流)で行います。
焦点サイズ
焦点サイズとは、X線管の陽極で電子が衝突しX線の発生する部分の大きさを表します。医療用や分析用のX線管ではそれほど気にする必要はありませんが、微細な部品などを拡大して観察する場合、マイクロフォーカスサイズの微小な焦点のX線管を用いる必要があります。
詳しくは、技術コラム「マイクロフォーカスX線とは(基礎知識)」や
技術コラム「X線非破壊検査シリーズ① X線CT画像をきれいに撮影するには?」のX線焦点をご覧ください。
FID
FIDとは、focus-to-image receptor distanceの略で、X線焦点から撮像デバイスまでの距離を表します。撮像デバイスは、多くの場合FPD(フラットパネルディテクタ)と呼ばれるX線カメラが使われリアルタイムでX線画像の観察ができます。
FOD
FODとは、focus-to-object distanceの略で、X線焦点位置から撮影する試料(オブジェクト)までの距離を表します。
幾何倍率
幾何倍率とは、撮影物とX線カメラ上に投影されたX線像のサイズの比率です。X線撮影時のX線焦点位置から撮影対象物の距離(FOD)と、X線焦点位置からカメラまでの距離(FID)の比率で表されます。例えば、X線の焦点から100mm離れた位置に試料を置き、そこから400mm離れた位置にカメラをおいて撮影すると
幾何倍率=FID/FOD=(100+400)/100=5[倍]となります。
カメラを遠くに置けば幾何倍率は大きくなりますが、カメラに入射するX線の量が少なくなります。幾何倍率を大きくするには、FODを短くして(試料を出来るだけX線管に近づけて)撮影すると大きな幾何倍率で撮影が出来ます。
モニター倍率
モニター倍率とは、撮影したX線画像をコンピュータのモニターに表示した際の拡大率を表したものです。この倍率は、幾何倍率も含まれます。現在では、コンピュータに画像を取り込んで表示し、拡大縮小が簡単に出来るため重要ではありません。
管理区域
管理区域とは、日本の電離放射線障害防止規則で、3か月間につき1.3ミリシーベルトを超えるおそれのある区域と定義されています。また、この管理区域は、標識によって明示しなければならないと定められています。
X線検査装置では、装置内のX線が照射されているエリアを管理区域としています。
詳しくは、Q&Aの「X線装置を使うには免許や届出が必要ですか?」をご覧ください。
漏洩線量
漏洩線量とは、X線装置の外部に漏れたX線の量を表します。弊社X線検査装置の漏洩線量は、すべて1μSv/h以下になっています。X線装置の使用者や周囲の方が被ばくしないように定期的な漏洩線量の検査をお勧めします。漏洩線量の測定には、高感度のサーベイメーターを用います。
関心領域
関心領域は、ROI(rigon of interest)とも呼ばれ、特定の部分だけ画像処理する場合などに用いられる範囲指定のことです。
RAW
RAWとは、生のことで未加工の画像ファイルを表します。X線のフラットパネルディテクタやデジタル一眼レフカメラは、モニタで表示できる色調よりも広い範囲のデータが得られます。このデータを保存するためにRAWファイルで画像を保存します。
TIFF
TIFFとは、Tag Image File Formatの略で画像フォーマットの一種です。非圧縮なので高画質で画像の保存が出来ます。
DICOM
DICOM(ダイコム、Digital Imaging and Communications in Medicineの略)は、医療画像機器で用いられる汎用の画像フォーマットおよび、通信規格です。医療用のCTやMRI、CR、内視鏡、超音波画像装置で用いられています。