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μCapilla1000

キャピラリー電気泳動装置

クラス最高レベルの高感度。
高速、高分離能、小型設計のキャピラリー電気泳動(CE)システム

「コンパクトサイズ」で「高感度」と「抜群の使いやすさ」を実現した
キャピラリー電気泳動装置

µCapilla1000は、クラス最高レベルの高感度を達成したキャピラリー電気泳動装置です。松定プレシジョンのコア技術である高圧電源技術や独自の高精度温調システムなど、先進テクノロジーの粋を集めて開発されたµCapilla1000は、横39cm×奥行45cm×高さ53cmという驚異的な小型サイズにより省スペースでの設置が可能です。さらに、装置の制御からデータ解析までこなせる専用ソフトによって、圧倒的な使いやすさも実現しています。

特長・概要

  • 高感度シリコンフォトダイオードを2ch使用して優れたベースライン安定性を実現。
  • わずかな不純物をも検出できる高感度で製剤のQA/QC分析に最適。
  • 高い安定性と再現性を実現する独自の温度制御システムPPCSを採用。
  • キャピラリーの交換が簡単にできるキャピラリーカセットを採用。
  • 1.5mlもしくは2.0mlの汎用マイクロチューブが使えるので専用バイアルが不要。

仕様

クラス最高レベルの高感度

わずかな不純物をも検出できる高感度のデータ

※1µM 4-ヒドロキシアセトフェノンを50mM
ホウ酸緩衝液で泳動した結果
(インジェックション50 mbar×3秒、60cm・50µmキャピラリー、25KV)

スプリットビーム光学系による検出

µCapilla1000では、検出器の変動をリアルタイムで補正するスピリットビーム方式を採用し、長時間にわたる測定でもベースラインが安定した高精度の測定を可能としています。また、装置の起動からわずか5分でベースラインが安定するため、すぐに測定を開始することも可能です。

μCapilla1000検出光の光量変動比較データ
μCapilla1000検出光の光量変動比較データ

独自の優れた水冷式温調システム

水の熱伝導率は空気の約23倍であることから、水冷方式による温調は「目標温度への素早い到達」と「高安定な温度保持」が可能です。これはキャピラリー電気泳動装置の性能を引き出すのに最適な温調と言えます。µCapilla1000は、この水冷方式の温調に独自のサンプル温度予測を組み合わせた高精度温度制御システムPPCSを搭載し、高安定かつ正確な電気泳動を実現します。

水冷温調システムのメリット

  • 低い電流値で安定した泳動ができる高安定性
  • 高い濃度の泳動バッファが使用できる高分離能
  • 高い電圧をかけられる高速
  • 内径の太いキャピラリーが使用可能高感度
独自の優れた水冷式温調システム

PPCS(PPID Precision Control System)とは

PID制御による微細かつ精密な温度上昇/下降制御に、サンプル温度の正確な予測を可能にする温度予測システムを組み合わせた温度制御システムです。極めて高精度な温度制御を実現しています。

専用設計の自社製高性能高圧電源

高品質のキャピラリー電源泳動を実現するには優れた高圧電源が不可欠です。µCapillaには、松定プレシジョンが創業以来30年以上にわたって培ってきた優れた電源技術によって開発された最新のキャピラリー電源泳動専用高圧電源を採用し、高精度かつ安定した電気泳動を実現しました。もちろん、極性の切替などは専用ソフトによって自動で制御できます。

電気泳動中の電流値の変動

交換が簡単なキャピラリーカセット

キャピラリーは専用のカセット内に格納されているため、取り扱いはきわめて簡単でたいへん便利です。キャピラリーカセット交換も容易で、わずか数分で交換することができます。

専用のカセット交換手順
専用のカセット交換手順

汎用マイクロチューブがそのまま使える

分析機器で意外にコストがかさむのが毎回使用する消耗品です。µCapilla1000では、汎用的な1.5mlもしくは2.0mlマイクロチューブをそのままご使用頂けます。また、溶存ガスを除去するためにデガッサーを用いる必要もありません。

バイアル写真

バイアルセットの仕方

バイアルセットの仕方

意外と高いバイアルの価格

それぞれ単価を比較してみると…

  • A社専用バイアル…1個50円
  • B社専用バイアル…1個300円
  • µCapilla汎用チューブ…1個1.5円

ラインナップ

モデル名 測定波長範囲 波長分解能 泳動電源 お問い合わせ
µCapilla1000 190~380nm 6nm(理論値) ±30kV/300µA 購入前 購入後

機能

装置制御からデータ解析までをこなす専用ソフト µ Capilla View

µCapillaViewは、装置の制御やデータ取得はもちろん、泳動結果の解析や定量機能なども備えたオールインワンソフトウエアです。このソフトだけで、高品質のキャピラリー電気泳動に必要な機能を賄うことができます。さらに、多機能だけでなく使いやすさにも徹底的にこだわっていますので、初めて使用されるかたでも簡単に使いこなすことが可能です。

泳動プログラム作成機能

直感的な操作が可能な優れたユーザーインターフェースにより、初めて使用される方でも簡単に使いこなすことができます。

µ Capilla Viewの泳動プログラム作成画面
µ Capilla Viewの泳動プログラム作成画面

シーケンス機能による自動連続測定

シーケンス機能を使えば、サンプルと泳動プログラムを自由に組み合わせて多モード連続測定も可能です。

シーケンス機能による自動連続測定画面

泳動結果解析機能

ピークの自動インテグレーションが可能なだけでなく、ピークの編集もできます。また、ピーク面積やマイグレーションタイム、さらには移動度や理論段数なども自動で計算します。加えて、作成した検量線ファイルにより分子種の自動認識や定量も可能です。

泳動結果解析機能画面

比較・アライメント機能

複数の泳動結果を並べて比較することができます。特定の泳動結果を選択してシフトさせることもできますので、ピークの同定に威力を発揮します。

※ アライメントの結果は画像ファイルとして出力することが可能です。

比較・アライメント機能画面

検量線作成機能

標準試料の泳動結果から検量線を作成し、試料の定量が行えます。相関係数や標準偏差などの計算も自動で行えます。また、マイグレーションタイムを補正するリファレンスポイント機能や内部標準法もサポートしています。

検量線作成機能

レポート作成機能

ワンクリックで泳動結果のレポートを出力することが可能です。必要な項目を選択してカスタマイズすることもできます。

レポート作成機能

AIA形式をサポート

泳動結果をAIA形式やASCI形式、また画像として出力することができます。

※AIA形式への出力に関してはコンプライアンスレベル1のみサポートします。

AIA形式とは

クロマトグラフィにおけるデータの統一規格であり、異なるソフト間でのデータ変換を容易にする目的で規定されたものです。現在多くクロマトデータ処理ソフトで利用されています。

µCapilla1000のの幅広い応用例

工業分野
銅・ニッケル・めっき浴の分析、顔料・染料・インク ・セメントの検査(セラミックス・色材工業分野)、材料中のイオンや不純物の検査(化学工業・半導体・LCD・PDP分野)
環境分野
水質・大気・土壌の分析
食品分野
食品成分の測定、残留農薬の検出
生物分野
微生物検査、DNA・蛋白質の分析
医薬分野
医薬品分析、唾液・尿の分析、健康診断

銅・ニッケル・めっき浴の分析

  • キャピラリー : 60cm 50µm
  • 電圧 : -15kV
  • サンプル濃度 : 各5~50mg/L
銅・ニッケル・めっき浴の分析

陽イオン類の分析

  • キャピラリー : 60cm 75µm
  • 電圧 : 13kV
  • サンプル濃度 : 各10mg/L
陽イオン類の分析

陰イオン類の分析

  • キャピラリー : 60cm 75µm
  • 電圧 : -17kV
  • サンプル濃度 : 各20mg/L(リン酸は40mg/L)
陰イオン類の分析

陰イオンと有機酸類の同時分析

  • キャピラリー : 60cm 75µm
  • 電圧 : -15kV
  • サンプル濃度 : 各2.5~40mg/L
陰イオンと有機酸類の同時分析

有機酸類の分析

  • キャピラリー : 60cm 75µm
  • 電圧 : -20kV
  • サンプル濃度 : 各20mg/L
有機酸類の分析

ポリフェノール(茶カテキン)類の分析

  • キャピラリー : 50cm 50µm
  • 電圧 : 25kV
  • サンプル濃度 : 各5~100mg/L
ポリフェノール(茶カテキン)類の分析

アミノ酸の分析

  • キャピラリー : 75cm 50µm
  • 電圧 : 25kV
  • サンプル濃度 : 各20mg/L
アミノ酸の分析

水溶性ビタミンの分析

  • キャピラリー : 50cm 50µm
  • 電圧 : 15kV
  • サンプル濃度 : 各10mg/L
水溶性ビタミンの分析

アクセサリ

制御用PC

  • ノート型(型番:CAP-PC-note)
  • デスクトップ型(モニタ付属)(型番:CAP-PC)

いずれも制御用ソフトをセットアップして出荷するため、お手元に届き次第すぐにご使用いただけます。

キャピラリーカセット(キャピラリーの外径はいずれも360µm)

  • キャピラリー未インストールカセット(型番:CAP-00)
  • 内径50µm 全長38㎝ 有効長 28㎝ 茶カテキン分析用(型番:CAP-01)
  • 内径50µm 全長50㎝ 有効長 40㎝ 茶カテキン分析用(型番:CAP-02)
  • 内径50µm 全長75㎝ 有効長 65㎝ アミノ酸分析用(型番:CAP-03)
  • 内径75µm 全長39㎝ 有効長 38㎝ 等電点電気泳動分析用(型番:CAP-04)
  • 内径75µm 全長60㎝ 有効長 50㎝ 無機イオン、有機酸分析用(型番:CAP-05)
  • 内径50µm 全長60㎝ 有効長 50㎝ 銅・ニッケル・めっき浴分析用(型番:CAP-06)

CAP-00以外のカセットにはキャピラリーが予めインストールされています。上記以外のキャピラリーにつきましては弊社営業担当までご相談ください。

キャピラリー(外径はいずれも360µm)

  • 内径75µm、長さ2m(型番:CAP-11)
  • 内径50µm、長さ2m(型番:CAP-12)

上記以外の内径のキャピラリーもございます。弊社営業担当までお問合せ下さい。

泳動バッファー

  • 陰イオン分析用(型番:CAP-21)、陽イオン分析用(型番:CAP-22)
  • 有機酸15種一斉分析用(型番:CAP-23)、有機酸、陰イオン同時分析用(型番:CAP-24)
  • アミノ酸20種一斉分析用(型番:CAP-25)
  • 茶カテキン、水溶性ビタミン分析用(型番:CAP-26)、ビタミン分析用(型番:CAP-27)
  • 銅、ニッケルめっき液分析用(型番:CAP-28)
泳動バッファー写真

消耗品

  • バイアルホルダー(10個セット)(型番:CAP-31)
  • バイアルホルダー用ゴムパッキン(10個セット)(型番:CAP-32)
  • キャピラリーカセット用ゴムパッキン(10個セット)(型番:CAP-33)
  • 交換用重水素ランプ(型番:CAP-41)

    ※ランプは定期的な交換を推奨します。

消耗品のバイアルホルダーなどの写真

アフターサービス

波長校正(型番:CAP-WL)

正確な計測のため、年1回の波長校正を推奨します。

ランプチェック・交換(型番:CAP-UV)

重水素ランプは定期的な光量確認および交換を推奨します。

ソフトインストール(型番:CAP-INS)

お客様が指定されるPCに制御ソフトµCapillaViewをセットアップします。

優れた分析方法であるキャピラリー電気泳動(CE)

キャピラリー電気泳動(CE)は、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)やイオンクロマトグラフィ(IC)にはない多くの利点を備えており、優れた分析手法のひとつとして幅広い分野で使用されています。特にイオン性物質や生体分子、低分子量物質などの分析において優れた分離能と感度を備えています。2011年1月の日本薬局方改正によって、日本薬局方だけでなくアメリカ薬局方およびヨーロッパ薬局方に規定されているプロトコールも日本国内の薬食審査で使用することが可能となるなど、CEが利用されるフィールドはますます広がっています。

高速、高分離能での分析が可能

従来のゲル電気泳動と比較してキャピラリー内でのジュール熱の放熱が容易なため、高い分離能を実現しています。また、±30kVの高電圧・低ノイズ電源を搭載し、わずか5~15分程度※の高速分析が可能です。

※各種分析条件により異なる場合があります。

面倒な前処理が不要

サンプルの前処理はフィルタを通す程度でよく、非常に簡単です。HPLCのように面倒な濃縮や精製をする必要はありません。またICのような妨害有機物やカウンタイオンの除去処理も必要ありません。

少量のサンプルでも分析が可能

1回の泳動に必要なサンプルはナノリットルオーダーというきわめて少ない量で済みます。また、カラムの処理や交換などのメンテナンスもほとんど必要ないため、ランニングコストも抑えることができます。

多モード連続自動分析が可能

オートサンプラーにより、複数の分析モードを一台の装置で行うことが可能です。また、多サンプルを複数のモードで連続分析することもできます。

環境への負荷が少ない

少ないサンプルで分析が可能ということは、すなわち廃液量が少ないということでもあります。CEの廃液量はHPLCと比べて1/20以下と非常に少なく、有機溶媒が不要なことと合わせて、環境への負荷が少ない分析方法と言えます。

キャピラリー電気泳動の原理

キャピラリー電気泳動装置は、内径100µm以下のヒューズドシリカ製キャピラリー内で電気泳動を行い、物質の分離・分析を行う装置です。泳動バッファー(緩衝液)で満たされたキャピラリーの片端に試料溶液を注入した後、両端に電圧(-30~+30kV)をかけると、泳動が開始されます。物質のキャピラリー内での移動速度は、その大きさや形、荷電などに応じて異なるので、試料の各成分はそれぞれ分離され、検出器により検出されます。

キャピラリー電気泳動の原理の図

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