よくあるご質問(Q&A)

X線装置の管電圧(加速電圧)ってどのくらい必要ですか?

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X線検査装置

X線透過検査装置(X線非破壊検査装置)を選定するうえで一番重要になるのは、X線管の管電圧(加速電圧)と透過検査対象物(試料)の構成元素と厚さです。

X線管の加速電圧とは、X線を発生させるX線管(真空管)の陽極(+)と陰極(-)の間にかける電圧のことです。陰極と陽極にかける電圧が高いほど透過力の強いX線が発生します。

もう一方の検査対象物ですが、透過するX線の量は検査対象物を構成している元素とその厚さに影響されます。原子番号の大きな元素ほど透過しにくくなります。

代表的な物質の1/10価層(透過するX線の量が1/10になる厚さ)と加速電圧の関係を、下記の「X線透過力の目安(1/10価層)」にまとめましたので参考にしてください。
実際には、観察対象物が単一元素で出来ていることよりも合金などのように複合材料で出来ている場合が多く、X線管と観察対象物(試料)、カメラの位置による広がりや減衰もあり、参考値とお考えください。
また、実際照射されるX線は、加速電圧以下のいろいろなエネルギー(波長)を持った白色X線ですし、管電流やカメラの感度も影響します。あくまでも目安としていただき、実機によるテストをされることをお勧めします。

弊社では、X線透過検査装置の導入に向けたサンプル測定やデモンストレーションを行っておりますので、お問い合わせください。

X線管の管電圧と透過力の目安
照射対象物
(1/10価)
X線管の加速電圧 樹脂(PE)
(mm)

(mm)
アルミ
(mm)

(mm)

(mm)

(mm)
コンクリート
(mm)
10kV 11.6 4.3 0.3 - - - 0.5
20kV 56.2 28.4 2.5 0.1 0.1 - 3.6
30kV 89.6 61.3 7.6 0.4 0.2 0.1 10.4
40kV 106.5 85.8 15 0.8 0.5 0.1 19.8
50kV 116.3 101.5 23.2 1.5 1 0.3 29.3
60kV 123 111.8 30.7 2.4 1.6 0.4 37.6
70kV 127.8 118.2 35.6 3.3 2.2 0.5 42.8
80kV 133 125.3 42.3 4.9 3.4 0.8 49.7
90kV 136.9 129.9 45.8 6.1 4.2 0.3 53.4
100kV 141 134.9 50 7.9 5.6 0.4 57.6
110kV 144.1 138.2 52 8.7 6.3 0.4 59.7
120kV 147.3 141.6 54.2 9.7 7.1 0.5 61.9
130kV 150.7 145.2 56.5 11 8.1 0.6 64.3
140kV 154.3 149 59.1 12.7 9.6 0.7 66.9
150kV 158 153 61.9 14.9 11.6 1 69.7
160kV 160.8 155.8 63.3 15.7 12.3 1.1 71.2
170kV 163.6 158.7 64.8 16.6 13.2 1.3 72.8
180kV 166.6 161.7 66.4 17.7 14.1 1.5 74.5
190kV 169.7 164.8 68 18.8 15.2 1.7 76.3
200kV 172.9 168.1 69.7 20.1 16.5 2 78.1

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