検索中...

用途・事例

マイクロチャンネルプレートは、電気信号を増幅させる円盤状のデバイスです。イオンや光子、荷電粒子、放射線などの信号の2次元検出器の中で使われています。また、MCPを含んだ検出器の呼称として、MCPと呼ばれる場合もあります。

マイクロチャンネルプレートは、2mm程度の絶縁性の高い材料に、細い溝(マイクロチャンネル)が多数貫通した構造をしています。この溝の径はおよそ10μm程度で、15μmほどの間隔を開けて並んでいます。このプレートの入射面におよそ100Vの高電圧を印加して使用します。

荷電粒子や光子がプレートの入射面に入射すると、電子が飛び出します。この電子がチャンネルの壁に当たるとアバランシェ効果により電子が増幅される仕組みです。増幅された電子は入射側の反対側に設けられた電極や蛍光板により検出されます。

マイクロチャンネルプレートは暗視装置や飛行時間型質量分析計のイオン検出器の他、SIMSやSEM、X線のイメージングなどにも使用されます。

マイクロチャンネルプレートのしくみ|松定プレシジョン
マイクロチャンネルプレートのしくみ
関連ワード
  • MCP
  • マイクロチャンネルプレート(micro channel plate)
  • 荷電粒子
  • イオン
  • 真空紫外線
  • X線
  • ガンマ線
  • 暗視
  • SIMS
  • SEM
  • X線

関連製品

松定プレシジョンでは、MCPのバイアス用をはじめとした各種検出器用高圧電源を製造販売しています。MCPのバイアス電圧は、数百ボルトから数キロボルトを印加します。