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よくあるご質問(Q&A)

X線検査装置とCTの違いは何ですか?

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X線CTスキャン装置 よくあるご質問

X線検査装置とX線CT装置は、どちらもX線を利用して物体の内部を非破壊で見るための装置ですが、その目的と得られる情報が大きく異なります。

まず、「X線検査装置」は、一般的に2次元の「透過像」を観察する装置を指します。これは健康診断で撮影するレントゲン写真と同じ原理で、対象物を一方向からX線で照射し、その透過像(影絵)をリアルタイムでモニターに表示します。プリント基板のはんだ接合部のボイド(気泡)や断線、異物混入の有無などをスピーディに確認するのに適しています。しかし、得られるのはあくまで平面的な情報であるため、内部構造の奥行きや重なり合った部分の詳細な状態を正確に把握することは困難です。

一方、「X線CT(Computed Tomography)装置」は、対象物を回転させながら360度全方向から多数の透過像を撮影し、それらのデータをコンピュータで演算処理(再構成)することで、内部構造の3次元(3D)データを構築する装置です。これにより、まるで対象物を切り刻んで観察するかのように、任意の断面を自在に表示したり、内部の欠陥の立体的な形状や体積を正確に測定したりすることが可能になります。

松定プレシジョンのX線CT装置の多くは、この2D透過検査機能と3DのCTスキャン機能の両方を搭載しています。そのため、まずスピーディな2D透過観察で全体のスクリーニングを行い、より詳細な解析が必要な箇所を特定してから精密な3DのCTスキャンに移行するといった、非常に効率的な検査プロセスを実現できます。お客様の検査対象や目的に応じて、最適な検査手法を一台で柔軟に使い分けることができるのが、私たちの装置の大きな強みです。

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