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よくあるご質問(Q&A)

ガラス繊維配向の解析は可能ですか?

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X線CTスキャン装置 よくあるご質問

はい、可能です。ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)といった繊維強化複合材料における、内部の繊維配向(繊維がどの方向を向いているか)の解析は、松定プレシジョンのMicro-CT装置が得意とするアプリケーションの一つです。

これらの複合材料は、軽量でありながら高い強度を持つことから、自動車、航空宇宙、スポーツ用品など様々な分野で利用が拡大しています。しかし、その強度や機械的特性は、内部の繊維が製品設計通りに正しく配向しているかどうかに大きく依存します。成形プロセスにおいて発生する繊維の偏り、意図しない分布は、製品の性能低下や予期せぬ破損に直結する重大な欠陥となり得ます。

弊社の高解像度Micro-CTを用いれば、樹脂(マトリックス)とガラス繊維(フィラー)のX線吸収率のわずかな違いを捉え、繊維の流れを3次元的に可視化することができます。取得した3Dデータは、専用の解析ソフトウェア(追加オプション)と連携させることで、指定した領域における繊維の配向ベクトル、配向テンソル、密度分布などを定量的に評価し、色分けして分かりやすく表示することが可能です。

これにより、例えば射出成形品のウェルドライン部における繊維の挙動、製品の部位ごとの配向性の違い、シミュレーション結果との比較検証などを、製品を破壊することなく詳細に分析できます。これにより、成形条件の最適化や製品の品質向上、軽量化と高強度化の両立に大きく貢献します。繊維配向解析をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。最適な装置と解析手法をご提案いたします。

※繊維配向の解析には、オプションの繊維配向解析モジュールが必要です。

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