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用語集

校正とは、計測機が正しく計測を行えているか、正しく動作しているかを確認する作業です。「較正」とも書きます。

JIS Z 8103:2000 のJIS計測用語では「校正とは、計器又は測定系の示す値、若しくは実量器又は標準物質の表す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業」と定義されています。

計測機は、初期状態であっても、例えばはかりや重量計では同じ測定物でも緯度や高度によって小さな値を示すなど、測定値の偏りをもっていたり、使用していくうちに真の値と測定値にズレが生じたりする場合があります。

このような状態を放置すると測定の信頼性が失われる他、不良品の流出や制御の失敗など、さまざまな影響が起こります。

そのため計測機は、定期的に校正を行い、その機器を用いた測定結果が正しいことを証明する必要があるのです。校正は基本的に、測定前と測定後の2回行われます。連続的に使用される測定機の場合には、あらかじめ周期を決めておき、それに沿って校正を行います。

校正周期は機器の使用頻度などによっても変化します。校正は、あくまでも点検です。校正の結果、ズレが大きい場合などは、別途調整などの作業が必要になります。校正には、計器の誤差を修正や調整することは含まれていないので注意が必要です。

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