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用語集

接地はアースともよばれています。アースとは地球(Earth)を意味しており、金属の筐体や導線などの導体を用いて、電気の回路と地面(地球)に接触させることを意味します。接地には保安用接地、機能用接地、雷保護用接地の3種類があります。

接地のことを「グランド(GND)」といわれることもありますが、グランドは回路動作の基準となる電位を意味しており、接地とは違うものです。

保安用接地は保護接地ともよばれ、電気製品などが漏電を起こしたり、過電流によって電気が流れ出した場合に、機器や周辺設備、使用する人を保護するために行われるものです。

流れ出した電気を地面に流し、安全を確保するのが役割です。保安用接地にはA種、B種、C種、D種の4種類あり、電圧や用途によって分けられています。

機能用接地は電気機器の安定した動作のために行われるものです。地面を電位が0の地点とし、地面そのものを回路の一部として使用することで、回路の動作を安定させます。

雷保護用接地とは、雷によって発生した電流を避雷針から安全に大地に放流するための接地です。雷による電流のエネルギーは非常に大きく危険なため、機器や建物を破壊してしまいます。

そこで建物や人、電気システムや情報システムを保護するために雷の電流を地面に逃がすために用いられています。

接地|電源 用語集|松定プレシジョン

IECの規格では、接地と関連する端子として、Earth (ground) terminal、Protective conductor terminal、そしてFrame or chassis terminalの3つが定義されています。それぞれの意味と違いは以下の通りです。

IEC 60417-5017 IEC 60417-5017 Earth (ground) terminal
アース(接地)端子
これは機器の接地接続点を示します。
IEC 60417-5019 IEC 60417-5019 Protective conductor terminal
保護導体端子
機器の安全を確保するための保護導体を接続する端子です。
IEC 60417-5020 IEC 60417-5020 Frame or chassis terminal
フレーム又はシャーシ端子
機器の筐体またはシャーシに接続するための端子です。