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用語集

コモン(common)とは、共通を意味する英語です。電気分野においては、複数の回路における共通した配線を意味します。

コモン線は、配線の簡略化のために用いられるのが一般的です。これにより端子の数を減らしたり、配線に使用するケーブルの量を減らしたりできます。また回路がシンプルになるため、配線がスッキリします。

しかし一方で、複数の回路で同じ線を共有するため、コモン線部分に断線や接続不良があったりすると、多くの範囲に影響を及ぼす危険性があります。そのため重要な回路については、あえてコモン線を利用せず、単独の回路を組むケースもあります。

24Vを基本とした直流回路においては、コモン線のよびかたが「プラスコモン」と「マイナスコモン」に分かれます。プラスコモンとは電圧供給側の配線を示し、マイナスコモンとは0V側の配線を示します。断線時の安全性への考慮から、プラスコモンが採用されるケースが多いです。

コモン配線は端子台で配線を隣に渡らせるなどの形で行われます。またPLCなどの機器においては、内部でコモン配線用の回路が組まれており、コモン端子が設けられているケースもあります。

コモン配線はアース(接地)やグランド(Ground)には含まれません。またコモンモードやコモンモードノイズなど、共通を意味するコモン(common)が使われる言葉が他にもあります。

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