検索中...

技術コラム

外部アナログリモート制御機能

直流電源を高性能、高安定、低リップルでリモートコントロールするには、設置において正しい接続方法、グランドの取り方が大切です。

リモートコントロール

リモート/ローカル切替
リモートコントロールとローカルコントロールの切り替えを行います。
リモート出力ON/OFF制御(旧:リモートスイッチ(LS))
リレーやスイッチにつないで、リモートから電源の出力をON/OFFします。
インターロック(旧:ドアスイッチ(LD)
扉や保護カバーのスイッチに接続し、接点がオープンで、出力が停止します。
(セーフティーインターロックではありません。)
出力無効(INH)
出力の有効/無効を切り替えられます。

設定

外部アナログリモートで出力電圧や電流などを制御することが出来ます。
設定方法には2種類の方法があります。
①外部電圧によるコントロール
②外部抵抗によるコントロール

出力電圧
出力電圧を設定
出力電流
出力電流を設定
出力電力
出力電力を設定
過電圧保護
過電圧保護を設定。過電圧による異常が発生した場合、出力をオフにして負荷を保護します。
過電流保護
過電流保護を設定。短絡などの過電流による異常時に出力をオフし、負荷を保護します。
過電力保護
過電力保護を設定。過電力による異常が発生した場合、出力をオフにして負荷を保護します。

モニタ

電圧モニタ
マルチメーターなどの電圧計を接続することで、出力電圧をモニターし測定することが出来ます。出力電圧値の0から定格を0から10Vなどに換算して確認できます。
電流モニタ
マルチメーターなどの電圧計を接続することで、出力電流をモニターし測定することが出来ます。出力電流値の0から定格を0から10Vなどに換算して確認できます。

リモートセンシング

電圧のセンシング
リモートセンシング線を負荷の両極に接続することで、出力線の抵抗分による電圧降下を補償することが出来ます。

ステータス

各種のステータスは、該当するピンにマルチメーターなどに接続することで機器の状態をモニタすることが出来ます。

出力状態
出力がONの状態
定電圧モード(CV)
定電圧モード状態
定電流モード(CC)
定電流モード状態
定電力モード(CP)
定電力モード状態
定抵抗モード
定抵抗モード状態
出力遮断状態(FLT)
各種の異常を検知した時に、信号を出力します。検知できる異常は、製品により異なりますが、過電圧保護、低電圧保護、過電流保護、過電力保護、過温度保護、AC入力電圧低下、センス逆接続、インターロックなどがあります。
過電圧保護過
過電圧保護が動作し出力が遮断された状態
過電流保護
過電流保護が動作し出力が遮断された状態
過電力保護
過電力保護が動作し出力が遮断された状態
過温度保
過温度保護が動作し出力が遮断された状態
AC入力電圧低下
AC入力電圧低下ACの入力電圧が低下し出力が遮断された状態
センス逆接続
センスの逆接続や未接続によるエラー状態
インターロック(旧:ドアスイッチオフ)
インターロックが動作し出力が遮断された状態

用語

マスター/スレーブ
マスター/スレーブとは、機器の動作を追従させる機能です。マスター機をコントロールするとスレーブ機が追従し同じ動作をします。電源 の出力を直列や並列に接続することで、電圧や電流の出力を増やした1台の電源としてコントロールできます。
1mA電流源
外部抵抗で出力の設定値をコントロールするための電流源です。
基準電圧
基準電圧には、内部基準電圧と外部基準電圧があります。内部基準電圧は、電源のアナログリモート端子から出力され、外部に抵抗を接続して出力を制御することが出来ます。一方、外部基準電圧は、別に基準電源を用意し、その出力をアナログリモート端子に入力して電源の出力を制御します。
フェールセーフモード
コントロールの配線が断線などの異常時でも安全が保てるように、コントロールの論理を反転するモードです。
コモン
コモンとは共通という意味で、基準になる電位のことです。
リターン
リターンとは、出力の戻り先のことです。信号などの出力が接続先の負荷を通って戻ることや戻り先を表すのに使われます。
リレー
リレーとは電磁リレーのことで、信号を伝達するために接続される機器にです。
TTL
TTLとはトランジスタ・トランジスタ・レベルのことで、信号の規格を表します。
オープンコレクタ
オープンコレクタは、電子回路の信号出力方法を表すものです。トランジスタのコレクタが出力端子になっています。
可変抵抗
可変抵抗は、抵抗値を任意に変更することが出来る抵抗です。アナログリモート制御では抵抗値を細かく設定出来るポテンショメータと呼ばれる可変抵抗を使います。
出力自動復帰防止(旧:停電保護)
出力自動復帰防止は、電源が出力状態で停電などにより入力電源が遮断され復帰した時に、出力しないようにする安全機能です。