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用語集

入力インピーダンス(Input Impedance、Zin)とは、回路や機器の入力端子に現れるインピーダンスのことで、外部から見たときにその機器がどの程度の電気的負荷を持つかを示します。

インピーダンスは抵抗成分とリアクタンス成分の合成で表され、次のように表記されます。
Zin = R + jX

ここで、Rは実数成分(抵抗)、jXは虚数成分(リアクタンス)を示し、リアクタンスはさらに容量性または誘導性に分類されます。

入力インピーダンスは一般的に周波数依存性があり、特に高周波回路や測定器において重要な設計・選定要素です。

具体例として、オシロスコープや信号発生器(シグナルソース)の接続では、Zin = 50Ω ⇔ 50Ω のようにインピーダンス整合を行うことで、信号の反射を最小限に抑え、正確な測定が可能になります。インピーダンス整合が不十分だと、信号が反射し、波形の乱れや測定誤差の原因となります。

高電圧回路を測定する場合は、オシロスコープの入力インピーダンスを1MΩに設定すると、測定回路にほとんど影響を与えずに高電圧信号の測定ができます。特に高周波測定や高速信号の取り扱い時には、ケーブル、終端抵抗、測定器すべてを含めてインピーダンスの整合を意識する必要があります。

入力インピーダンスを正しく理解し、用途に応じて適切に選択・設定することが、正確な信号測定とシステムの安定動作のために非常に重要です。高周波回路になるとより顕著に影響を受けるため、インピーダンス整合を正しく行う必要があります。