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用語集

パラレル接続(並列接続、Parallel Operation)とは、複数の電源の電圧を揃えて接続し、電流を加算して大電流を得る方式です。重要なポイントは、全ての電源の出力電圧を同じにすることです。各回路に流れる電流は異なる場合が多く、合成電流Itは以下の式で表されます。

It = I1 + I2 + I3 + ... + In

ここで、I1~Inは各回路に流れる電流です。

回路図は以下の通りです。
パラレル接続(並列接続)

並列接続時には、電源のわずかな電圧差が循環電流を生じさせる原因となるため、「均等化抵抗」を各電源出力に挿入することで電流をバランスさせます。これは特性にばらつきのある電源間で有効です。電圧差による不要な電流の流入を抑え、各電源が適切に電流を分担することができます。

主な使用例は以下の通りです。
電解めっき:複数の電源を並列接続して総電流を確保。100A程度の電流を確保する場合などに使用。
レーザクラスタ駆動:安定した大電流供給が求められる用途で使用。
その他、半導体製造装置や医療機器など、電源の信頼性と安定性が重要な場面にも応用されます。
注意点としては以下の通りです。
電流シェア回路の追加:電源間での電流不均衡を防ぐために必要。内部制御や外付け回路で各出力を制御します。
ケーブル抵抗補正:配線の抵抗差によって電流分配が偏るのを防止。ケーブル長や断面積の設計が重要です。
これらの工夫により、並列接続でも安全で安定した電力供給が可能となり、システム全体の信頼性向上につながります。