P4K-80シリーズ｜直流安定化電源（DC電源）なら松定プレシジョン

超薄型直流電源

横幅わずか35ｍｍで80W出力を実現

出力電圧 16V～320V
出力電流 0.5A～10A
出力電力 80W

このサイズで80Wのハイパワーを実現した小型直流プログラマブル電源

P4K-80シリーズは、横幅わずか35mmという超薄型設計ながら最大320V・80Wのハイパワー出力を可能とした、革新的な直流プログラマブル電源です。
このサイズで4桁の電圧・電流メーターと高分解能D/A・A/Dコンバーターを搭載し、きめ細かな出力の設定と読み取りを可能にしています。また、デジタルインターフェースを標準で備えて各種計測やデータ収集が容易に行えるため、自動化ラインや計測システムなどにも対応することができます。

特長

幅35mm、重量1kgの超小型・軽量設計で場所を選ばず使える。
冷却用ファンを持たない自然空冷方式で動作音がとても静か。
広範囲な出力に対応。
低ノイズスイッチング方式で研究開発にも最適。
力率改善回路とワールドワイド入力で使用場所を選びません。
デュアルトラッキングや多連結、マスタスレーブなど様々な組合せで使用できる。
視認性に優れた4桁メーターを採用。
高分解能D/A・A/Dコンバーター搭載で、微妙な設定も簡単。
デジタルインターフェース標準装備。
様々なテストパターンをパソコンなしで簡単に設定。

ラインナップ

モデル名	出力			お問い合わせ
モデル名	電圧[V]	電流[A]	電力[W]	お問い合わせ
P4K-80L	0～16V	0～10A	80W	見積り購入前購入後
P4K-80	0～36V	0～5A	80W	見積り購入前購入後
P4K-80M	0～110V	0～1.3A	80W	見積り購入前購入後
P4K-80H	0～320V	0～0.5A	80W	見積り購入前購入後

機能

便利なワイドレンジ機能

80Wの範囲内で電圧値/電流値を設定して出力ON

ただし使用中、常に80W出せる自動レンジではありません。再度設定が必要になります。

マルチセット機能

電圧・電流の値を通常のプリセットに加えて3つまで記憶します。
設定値を変更するたびに微調整する必要がなく、繰り返しデータを取る実験や、製品の検査工程に便利です。

電流吸込抑制機能

バッテリ、コンデンサなど容量のある負荷に電源を供給するときには本機能を使うことで、出力OFF時や設定電圧を下げたときに、負荷側から電源側に流れる逆電流を少なくして、負荷の電圧降下を防ぎます。

（注意）
逆電流を制御し安定化させることはできません。
逆電圧が定格電圧以上になるような負荷の場合（誘導負荷、回生モータ等）はダミー抵抗や逆電流防止ダイオードなどを接続し電源を保護してください。

ディレイトリガ機能

OUTPUT ON/OFF時に時間をずらした出力の開始および停止が可能です。1台のP4K-80を使用する時はもちろん、デジタルインターフェース端子を使って接続し^※1、出力電圧・電流値を個別に設定した複数の当社製直流電源^※2を使用する際にも利用可能です^※3。

最大16台まで接続可能です。
P4K-36シリーズ、PK-80シリーズ、PKシリーズ、PKTシリーズ、TBシリーズ、PRKシリーズが対象となります。それぞれ詳しい個別カタログをご用意しておりますので、こちらからお問い合わせください。
Slave Local時のみ。Slave Remote時には同じシリーズの同じモデルを使用する必要があります。なお、Slave Local時には接続した電源ごとに電圧・電流値を設定・出力することが可能であり、Slave Remote時にはワンコントロール機能によりMasterに各Slaveを追従して電圧・電流値を設定することが可能となります。

※t1～t8はそれぞれ0.0～99.9sの範囲で設定できます。

2モードロック機能

フロントパネルの操作を全てロックする「フルLOCK」と出力ON/OFFだけ残してロックする「通常LOCK」、2つのモードから選択して設定できます。「フルLOCK」モードでは誤操作を確実に防止したい場合に、また「通常LOCK」では誤操作は防止しつつも緊急停止はしやすくしておきたいという場合に、お客様の考える「安全」を確実にする便利な機能です。
（どちらのモードでもパワースイッチでの緊急停止は可能です）

フルLOCK

LOCK解除以外の全てのスイッチをLOCKします。リモートコントロール時の誤停止を防止する目的や完全に誤動作を防ぎたい場合に有効です。

通常LOCK

出力電圧・電流値の設定ツマミをLOCKします。誤って出力値を変えてしまうことを防ぐ目的や緊急停止をしやすくする場合に有効です。

リモート機能

リモート出力ON/OFF制御

Output	リレー	TTL
ON	ショート	LOW
OFF	オープン	HIGH

Sink電流 1mA

※+Sがコモンになっていますので、外部コントロール電圧は
+Sを基準として入力してください。故障の原因となる場合があります。

リモートセンシング

出力線の抵抗分(R)による電圧降下(V_O-V_L)や接触抵抗による安定性の悪化を防止します。(最大0.5Vまで)

デジタルインターフェース

LAN/USB/RS-232C/RS-485/GPIBでのデジタル制御に加えてマスタスレーブ動作でのワンコントロールを可能にします。
接続には別途アダプター（別売品）が必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
ノイズの多い環境での使用が想定される場合は-LGobオプションを選択してください。

(A) GP-Mケーブル
インターフェースオプションなしモデル1台につき1本（2m長）が添付されます。

デジタル制御機能

制御機能: 出力 ON／OFF設定

各種ステータス表示
（出力状態／動作状態／OVP／OCP／OTP／ACF／センス逆接続／インターロック）

最大16台（-LGobオプション選択モデル同士では32台）デジタル制御

複数台数接続時の一括制御

書き込み機能: 出力電圧設定／出力電流設定
パーセントモード（100.00％)、※電圧電流値モード（最大定格電圧／電流値）

OVP設定／OCP設定
パーセントモード（100.0％)、電圧電流値モード（最大過電圧／過電流保護値）

読み込み機能: 出力電圧計測／出力電流計測
パーセントモード（100.00％)、※電圧電流値モード（最大定格電圧／電流値）

出力電圧設定値／出力電流設定値
パーセントモード（100.00％)、※電圧電流値モード（最大定格電圧／電流値）

OVP設定／OCP設定
パーセントモード（100.0％)、電圧電流値モード（最大過電圧／過電流保護値）

※各モデルの設定値および計測値の最小値はフロントパネルメーター表示の最小表示桁と同じになります。

デュアルトラッキング、マルチ出力

マスタースレーブ時に電源を正負出力となるよう接続することで正負の出力を同時にコントロールするデュアルトラッキング制御ができます。
さらに、スレーブローカルモードとデュアルトラッキング動作を組み合わせることで、マルチ出力構成ができます。
デュアル出力の正負出力電圧（＋Ｖ、－Ｖ）とスレーブローカルで設定した任意の出力電圧がマスタ機のONに同期して出力します。

-LDeオプションにおける2つの機能

パルス・ランプシーケンス&マスターフォロー機能

電源単体で、次のA～Dの出力制御が可能です。
※ご利用には-LDeオプションが必要です。

A. パルスシーケンス

マルチセット機能との組み合わせで各メモリa、b、cに設定された電圧・電流値を使用してシーケンス動作をさせることができます。連続運転はもちろん、回数の指定も設定可能です。メモリa、b、cやoffの設定時間を0.0に設定する事でa、bのみの繰り返しやb、c、offのみの繰り返しなど様々な動作が可能となりますので製品の評価試験等に便利です。

ta、tb、tc、toffはそれぞれ0.0s、1.0s～99.9hの範囲で設定できます。

B. ランプ

設定された電圧・電流値まで（または、設定された電圧・電流値から0V/0Aまで）ランプ動作させる事ができます。電圧・電流値をゆっくり上げたい（下げたい）時に便利です。

※ランプ動作は、「設定電圧・電流値の両方」「設定電圧のみ」「設定電流のみ」の選択が可能です。

t1、t2はそれぞれ0～999sの範囲で設定できます。

C. パルスシーケンス＋ランプ

パルスシーケンス動作とランプ動作を組み合わせて使用する事も可能です。さらにマルチセット機能も組み合わせると、各メモリa、b、cに設定された電圧・電流値を使用してシーケンス動作をさせる事ができます。連続運転はもちろん、回数の指定も設定可能です。電圧・電流値を3つの設定値までゆっくり上げたり下げたりを繰り返し行えるので、様々な場面で役立ちます。

t1～t4は0～999sの範囲で、ta～tc、toffは0.0s、1.0s～99.9hの範囲でそれぞれ設定できます。

D. マスターフォロー

マスタースレーブ時のパルスシーケンス動作とランプ動作時にスレーブ機への出力信号を送信します。これにより、スレーブ機をマスター機とは異なった出力状態で出力することができます。

※-LEt、-LUs1オプション選択時、マスターフォロー機能は使用できません。

注：-LDeオプションにおけるシーケンス動作時のタイマーの動作精度は±0.5％となります。長期ランニング動作でのご使用の際はご注意ください。

スイープコントロールプログラム機能

スイープ動作を簡単プログラミング！
-LDeオプションを選択頂くと、到着時間と到達条件（電圧/電流）を設定して使用可能なスイープコマンドが適応されます。ステップ的に何度も繰り返すコマンド設定の必要が無いため、新規プログラムの作成や、条件変更が容易になり、大幅に時間短縮ができます。また、開発・研究などへの時間確保に貢献します。

スイーププログラム使用例

一定値からスイープさせ、到達後元の値に戻すプログラム

スイープコントロールプログラム機能｜P4K-80シリーズ｜直流安定化電源ベンチトップ｜松定プレシジョン

仕様

一般仕様については、こちらよりカタログをダウンロードし、ご参照ください。

オプション

-LDe: パルス・ランプシーケンス&マスターフォロー機能; 様々なテストパターンをパソコンなしで簡単に設定できます。
詳しくは「機能」をご確認ください。

-LEt ^{※1 ※2 ※4}: LANインターフェースボード; LANを介してのデジタル制御を可能にします。

複数のP4K-80シリーズを制御する場合はパソコンと本体の間にハブが必要です。

-LGob ^※1 ※2

光インターフェースボード

光通信で絶縁コントロールします。光ファイバーによる完全絶縁を行うため、サージや誘電雷、外来ノイズなどによる過渡現象などの誤作動を未然に防ぐことが可能です。

-LGob : 光インターフェースボード＋光ケーブル2m長
-LGob(Fc5)：光インターフェースボード＋光ケーブル5m長
-LGob(Fc10)：光インターフェースボード＋光ケーブル10m長
-LGob(Fc20)：光インターフェースボード＋光ケーブル20m長
-LGob(Fc40)：光インターフェースボード＋光ケーブル40m長

※下記の環境下で使用される場合は必ず-LGobオプションをご選択ください。
・工場内などノイズの多い環境（例：モーターやコイルを負荷や電源の近くで使用される場合）
・弊社製の電源とコントローラ（PCやPLC）が2m以内に設置できない場合
・アーク放電や出力短絡が起る可能性がある場合

デジタルインターフェースボードをご使用の際は、別途アダプタが必要です。
詳しくはこららをご覧ください。

-LH: 高対接地電圧; 対接地電圧が±1kVになり、より多くのP4K-80シリーズ電源を直列接続動作させることができます。

-LIc ^※3: 出力電流積算機能; 出力電流を積算し、その値を表示します（最大100Ahまで）。出力OFF時にも積算値は保持されます。また、出力を停止させる積算電流最大値を予め設定することが可能なため、メッキ液の管理などの用途にたいへん便利です。

-LUs1 ^{※1 ※2 ※4}: USBインターフェースボード; USBを介してのデジタル制御を可能にします。

複数のP4K-80をUSBで制御する場合はパソコンとP4K-80の間にUSBハブが必要になります。

-L(Mc0.15)、-L(Mc0.5) ^※1: 通信ケーブル長変更; GP-Mケーブルの長さがそれぞれ0.15m、0.5mとなります。（どちらか一方のみの選択となります）

これらのオプションは同時に選択することはできません。
これらのオプションを選択した場合、標準のデジタルインターフェースは装備されません。なお、デジタルインターフェースの機能などの詳細については、電源デジタルコントローラーGP/ET/USBシリーズのカタログをご覧ください。
多湿環境は腐食や故障の原因となりますので設置場所には十分ご配慮ください。
マスタースレーブ機能は使用できません。

ご発注方法

ご発注時は、オプション記号を型名の後につけてください。

〈例〉P4K-80-LDeGobHIc、P4K-80M-LDeHIcUs1

別売品

AC 入力ケーブル

【標準添付】	CABLE TYPE1	125 V / 10 A	2.5 m 固定長
【別売】	CABLE TYPE3	250 V / 10 A	2.5 m 固定長
【別売】	CABLE TYPE4	250 V / 10 A	2.5 m 固定長
【別売】	CABLE TYPE13	250 V / 15 A	2.5 m